概要
Aさんは8月の真夏日にダイビングを開始。
順調に準備をし船よりエントリー、水深18mへ。
ダイビング中両太股のこむら返りを起こし自泳不可能に。水中でリカバリーを試みるも解消されず。
そばにいたガイドによって補助されエキジットする。
順調に準備をし船よりエントリー、水深18mへ。
ダイビング中両太股のこむら返りを起こし自泳不可能に。水中でリカバリーを試みるも解消されず。
そばにいたガイドによって補助されエキジットする。
トラブルの直接的な原因はこむら返りです。
夏の暑い日にはよく起こり得るのですが、なぜでしょう?
考えられる原因
- ダイビング前のストレッチ不足
- 水分・ミネラル不足
- 足の疲労
- 脚力に合わないフィンを使用
前日からの足の疲労やストレッチ不足によって筋肉が硬くなり血行不良によって足が攣る可能性があります。
また暑い日は発汗によって脱水症状になりやすいです、これも血行不良の原因となってしまいます。
自分の脚力に合っていないフィン(特に硬いフィン)を使用することで体に余計な力が入り、下半身を疲労させてしまう場合があります。
対策
- ダイビング前の準備運動
- 水分・ミネラル摂取
- エントリー前まではなるべく涼しい格好で過ごす
- 足の弱い人は日頃から運動を
- 脚力にあったフィンを選定
運動の前の準備運動は基本です。前日に疲労している方も含めしっかりと筋肉を伸ばし血行をよくしましょう。
今回は夏に起きたことですが、冬場には体の冷えに依る血行不良でこむら返りが起こることがあるので特に念入りに。
水分やミネラルの摂取も必要となりますが、エントリー直前に摂取してもすぐに体に吸収される訳ではありません。
ダイビングをする日はコンスタントに、またエントリーの30分前には一度水分・ミネラルを摂取しておきましょう。
※ミネラルはカルシウム・カリウム・マグネシウム等です。塩飴がダイビング中にも摂取でき手軽ですがバナナや芋類、ワカメなどの海藻に多く含まれるので意識して取ってみてください。
また夏場は余計な発汗を防ぐ為にもエントリー前まではなるべく涼しい格好、涼しい場所で過ごしましょう。
逆に冬場は筋肉の収縮を予防するために暖を取りなるべく体を冷やさないように。
脚力に合わせ柔らかいフィンを使用したり、フィンに合うように足を鍛える習慣を作れたらより良いと思います。
前回でもいったようにトラブルにスムーズに対応できる様に訓練をすることも大事にになります。