前回の続きでオクトパスを出す方向について考えていく後半partになります。
この記事の目次
メリット・デメリット
- 相手の為のバックアップ(BU)
- 水中移動性が良い
- インフレーターの操作性が悪い
- 自分の為のBU
- 水中移動性が悪い
- インフレーターの操作性が良い
- セッティングを間違えない
前回は①の誰のためのバックアップか?について考えていきました。
それでは今回は②からやっていきましょう。
②水中での移動性
ダイビング中何らかのトラブルでバディににオクトパスを渡した場合、また自分がバディからもらった場合に水面まで移動することになります。
もしアンカー下や砂地に沿ってビーチまで水平移動をする場合は左出しが有利になります
オクトパスを渡す人の左側に位置取れば適度な間隔で自然な呼吸をすることが出来ます。
右出しの場合セカンドステージを回転させるか、相手か自分の首の後ろからホースを通さなければならないので非常に移動しにくくなります。
一番楽に泳ぐには上下並び(オクトパスを渡す側が上)かと思います。
バディのシリンダーをホールドして泳ぎますが、アイコンタクト・サインが出せないの意思の疎通が難しいです。
③インフレーターの操作性
どのみち浮上しないといけない訳ですが、垂直に浮上をする場合は右出しがやや有利になります。
右出しでオクトパスを使用する場合、左のインフレーター側がフリーになるため気を遣うこと無くインフレーター操作をすることができます。
逆に左出しだとインフレータを持って左腕を挙げた場合にホースが引っかかる可能性があります。
ホースを引っ張るとバディの口からレギュが外れる恐れもあるため注意が必要です、しっかりバディとホールドしなるべく距離をとらないようにしましょう。
最近のBCDでは腰にデフレーター機能がありどんな姿勢でも腕を挙げずに排気出来る物もあります。(例:アクアラング-アクシオムi3)
その場合左出しでも問題はありません。
また右肩にダンプバルブがついている場合そちらを使用することで左腕を挙げなくて済みます。
④セッティングの分かり易さ
オクトパスを右出しにした場合セカンドステージが二つとも右側に来るので器材をセッティングする際に間違えにくいです。
両方からセカンドステージが伸びている場合、ダイビングを始めたばかりの人は勘違いで逆につける恐れがあります。
しっかりとバディチェックが出来ていればエントリー前に気づくことができるのでデメリットには挙げてません。
まとめ
ここまでメリット・デメリットを考えてきてオクトパスを出す方向は自分が想定している状況によって変えたほうが良いことが分かりました。
私は心配性なので自分のレギュが壊れたら…と言う考えなので現在は右出しにしています。
しかし決まったバディがいて自分がフォローする可能性が大きい場合は左出しにしておくことも良いかもしれません。
現在は上下フリーのセカンドステージ(真横に排気弁がついているもの)があるのでこれを右出しすると今回出たデメリットをカバーできるので一番の方法かと思います。
自分ならどういう状況を想定するか?を考えて器材のセッティングをしていきましょう。
これからダイビングを始める方は是非左出し・右出し両方でスキルをやってみることをオススメします。
トラブルが起きた場合、少しの判断遅れが大きなストレスにつながります。
水中でのスムーズな動きが二次トラブルを防止しますのでしっかりとスキルを習得しましょう!
どちらからオクトパスを出してもいえることがあります。
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- 右出し左出しどちらでも対応出来るスキルを持つ
- ホルダーなどでオクトパスは見やすい定位置に
- ダイビング開始前にバディの装備を確認