今や日本のダイバーの殆どが当たり前のように持ってる水中カメラ。
その比率は8割とも9割ともほぼ10割だとも言われていますね。
どっかでアンケート見たけどどこだったか・・・。
過去の記事でも紹介したようにフォトダイビングといってもスタイルは様々ですが、全体を通しての注意点みたいなものが少なからずあります。
今回はそんなフォトダイブの注意点についてのお話。
この記事の目次
フォトダイブの注意点
浮力のコントロール
中層の魚やワイドでの地形撮影で注意が必要なのが、浮力のコントロールです。
カメラに夢中になり、自分がいる深度の確認が疎かになることがあります。
「写真撮っとたらなんか水面に居たんだぁ」
なんてことがおきる可能性があります。
中性浮力をしっかりと取り、カメラに夢中になりすぎないようにしましょう。
ロスト防止
一個体にお熱になっているとよく起きるのが・・・
パシャ、パシャ!パシャ!!
、
、
「あれ、みんなどこ??」
です。
1シャッターごとに周りを確認するのは少々難しいですが、3~5回くらい撮ったら周りを確認するという癖を付けましょう。
また、カメラを構える前にグループ全体の進行方向を確認しておくと、もしロストしてもその方向に進めば合流できる可能性が高くなります。
多くのダイバーは「その場で1分間捜索」→「ダメなら浮上して水面で待つ」を原則にしていると思うのでケースバイケースで。
少し進んで見つからなかったらはぐれた場所に戻って上記の流れです。
しっかりと周りを確認し、カメラに夢中になりすぎないようにしましょう!
潜水パターンへの注意
上記と一緒で一個体を目標にして写真を撮る時に特に注意が必要なのが潜水パターンです。
一個体を撮る場合、長時間その水深に居続けることになります。
その結果箱形ダイビングになり易いです。
水面休息時間で私がブランクダイバーなのが一目瞭然ですね。200日以上空いてます笑
特に水深10m半ばでの長時間の箱形ダイビングは減圧症になりやすいので注意が必要です。
この辺りではハーフタイム30分の組織が減圧症に係わってきます。
ゆっくりと窒素が吸収されるこの組織は窒素が抜けるのもゆっくりに。(そして吸収時間<排出時間)
このプロフィールだと30分組織のM値の70%程度でしょうか。
ダイブタイム・潜水時間を確認し、カメラに夢中になりすぎないようにしましょう!!
周りへの配慮(ダイバー・環境)
ダイバーたるもの周りへの配慮も忘れてはいけません。
- 被写体の独占
- 撮影ポイントへの割り込み
- 砂の巻き上げ
- 地面(珊瑚等)への接触
- 生物への干渉
こういったことに注意を払います。
バディシステムの遵守
前半の「浮力のコントロール」「ロスト防止」にも繋がります。
カメラによる事故やトラブルについては、バディシステムがしっかりと機能していれば未然に防ぐことが出来るものが多いです。
バディが写真を撮り始めたら自分はバディや他のメンバーの様子を伺う、逆も然りです。
二人揃って、カメラに夢中になりすぎないようにしましょう!!!
カメラの管理
カメラが壊れたからといってダイバーが死ぬ訳ではありません。
しかしカメラは高い代物です、財布が死ぬ可能性があります。
ダイビング前はしっかりハウジングの点検、水没チェックを行いましょう。
ダイビング中は両手を空けられるようにハウジングにスナップコードなどを付けることをオススメします。
過去にパッキンを付けずに潜り、カメラが全没した人を見たことがあります。
ハウジングの蓋をロックしておらず、水底集合した際に「カメラ、ないんやが・・・」ということもありました。
対岸の火事(水中ですが)と思わず、自分の器材をしっかりと確認しましょう!
まとめ
『カメラに夢中になりすぎない!!』