スキューバダイビングは全身運動になるし水圧によって身体の代謝能力が向上する。
そういった効果によって痩せやすくなる、ダイエットに最適なスポーツだ!
ダイビングをやっている方やこれからやろうとしている方なら1度は聞いたことのあるような甘美なセリフ。
果たして本当だろうか。
確かに某ダイビング漫画を見ると基本腹筋バキバキの野郎どもが服を脱いでいたり、色々なタイプの美女たちが登場したりする。
某幻想的なダイビング漫画を見ても同様に太っている人物は数少ない。
では現実はどうだろう?
周りをみてみると意外とふくよかな方も多いのではないだろうか。
今回はその理由というか憶測というか何というか、そういったことについて考えていこうと思う。
結論から述べるとそこにはダイバーの食性が関係しているようである。
①ダイビングとは海で行うアクティビティで、すなわちそこには海の幸が豊富に存在する。
②ダイビングは最初に書いたように全身運動であり体に負荷がかかる、ダイビング後はお腹がすく。
③某ダイビング漫画よろしく何故か酒好きが多い。
そこに海の幸がありそれを食べても、ダイビングで消費するカロリーに加え1日の消費カロリーを超えなけれな太らないはず。
では実際の消費カロリーと接種カロリーはどういった感じだろうか。
例として私の体を参考にして計算してみよう。
使用する指標は…
・運動のきつさ指数=METs(メッツ)=ダイビングは7METs
・ダイブタイム(ダイビングをしている時間)=30分(0.5h)
・体重=60kg
・1日の消費カロリー=約2400kcal
・接種カロリー
※消費カロリー=METs×運動時間(h)×体重(kg)
上図のようになった。
ダイビングをする日の消費カロリーはベースの2400kcalにダイビング中の180kcalを加えた約2580kcalである。
1日三食として一食当たりの接種上限は860kcalになる。
要はこれを超えなければいいのだ。
だが接種カロリーはどうだろう?
空きっ腹に海の幸でブーストされたご飯、そこに白米やお酒・コークを追加でキメようものなら目標値を大幅に超えてしまうのではないだろうか。
つまりダイバーがダイビングで痩せるためにはこの誘惑に勝たなくてはならない。
それに勝てているかどうかは今までの自分を振り返ってもらいたい。
もう一つ気にしてほしい要因はダイビング中の消費カロリーである。
スキルが上達するほど効率よく無駄のない泳ぎをするようになる。
それによってMETsが下がり消費カロリーも減ってしまう。
結果、我々ダイバーは真のダイバーに近づくほど痩せにくく、太るようになる。
※カロリー消費量、ダイバーの食性には個人差があります。
某ダイビング漫画
某幻想的ダイビング漫画
著:宮地 元彦 身体活動とメッツとエネルギー(Physical activity, METs, and energy expenditure)
(独)国立健康・栄養研究所 改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』 44/50 code18200
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