私は日々ダイビング関係の記事を読んだりして色々勉強をしているんですが、最近読んだモノの中に気になる資料がありました。
それは「ナイロン編み上げホース内の結晶化」という記事。
今回はこれについて掻摘まんで解説していきます。
皆さんのレギュレーターホースの形状はどうなっていますか?
最近は上図のような編み上げ式のホースが多いかと思われます。
このホースは一般的にフラックスホース・フレキシブル(フレキ)ホースと言われるモノですが、ポリウレタンまたはナイロン(熱可塑性物質)ホースを編み上げホースで覆うように作られています。
問題として挙げられたのは内部のナイロン(熱可塑性)ホース、これが劣化し結晶化するというもの。
原因は太陽光による加熱とエアの流れ(気流)による冷却が繰り返し行われることにより樹脂の結晶化が促進されると推定されているそうです。
このホース内に発生した結晶が成長・蓄積され、空気の流れを阻害し最終的にはエアの流れを止めたり、セカンドステージの故障を引き起こしたりする可能性があります。
一見キレイに見えるフレキシブルホース、意外と中身は危険な状態になっているかも・・・。
器材による事故を防止する為には個人による目視点検も大事ですが、定期的なメーカー点検、ホース交換が必要です。
ダイビングは器材に依存するアクティビティです、少しの違和感でも無視せずに危険の芽を潰していきましょう!
それでは。
見えない結晶 ナイロン編み上げホース内結晶形成によるレギュレーターの不具合 ー DAN JAPAN
https://www.danjapan.gr.jp/wp-content/uploads/2016/10/Alert-Diver-Lite-Autumn-2016.pdf