最近では右出しが見られるようになってきたオクトパス(バックアップ空気源)。
そのオクトパス、右出しと左出しどちらが良いのか悩んだことはありませんか?
実際のところどちらも間違いと言うことは無いのですが、自分が想定している使用方法に合っていないと水中では大きなストレスになるかも・・・。
なので今回はオクトパスを右につけた場合と左につけた場合のメリット・デメリットを前半後半に分けて考えていきます。
購入した時のままの方向で取り付けている方も良ければ一緒に見ていってください!
- オクトパスの方向で悩んでいる方
- 買ったときの方向でなんとなしに装着している方
メリット・デメリット
考えやすいように箇条書きにして考えていきます。
- 相手の為のバックアップ(BU)
- 水中移動性が良い
- インフレーターの操作性が悪い
- 自分の為のBU
- 水中移動性が悪い
- インフレーターの操作性が良い
- セッティングを間違えない
一つずつ比べていきます。
①誰のためのバックアップか?
初級コースの講習でバックアップ空気源の使い方を習得しますがその内容は
エア切れのサイン(バディ)→OKのサインとオクトパスの受け渡し(自分)→オクトパスへの切り替えとクリア(バディ)→ホールド(両方)→浮上or移動
こういう手順ですがこれを見るにオクトパスは相手に与える物という印象を初心者の方はもってしまうと思います。
それも正しいのですがこういう場合はどうでしょう?
自分のレギュのマウスピースが外れた、外れたレギュを見失った、呼吸していたレギュからエアが吸えなくなった(メインのセカンドステージの故障)
水中で空気を吸えなくなる訳ですからそれなりのトラブル、バディのところに急がなきゃ!
ちょっと待って、本当にバディのオクトパスが必要ですか?
シリンダー内の残圧が無くなった場合は確かに必要ですがこの手のトラブルは別。
自分のオクトパスが使えます。
自分のオクトパスに切り替えるだけで解消出来るのでバディに頼るより早く、確実です。
そんなバディの為にも自分の為にも使えるオクトパスですが、オクトパスを出す方向によって使い易さが違ってきます。
使いづらい=ストレスが増える=トラブルにつながる
このストレスとトラブルの関係は非常に重要です。
自分がオクトパスをどのように使うことを一番に考えているかでオクトパスの方向を決めてみましょう。
バディに使う
バディの為にオクトパスを使う想定なら左出しが有利です。
左出しのオクトパスを相手に渡すと自然と上下が正しくなるのでバディが水を吸ってしまうリスクが高くなります。
またホースがよれることがないのでバディは自然に呼吸が出来ます。
ただし自分の為に使うなら不利になります。
対面するバディにとって正の向きとなるなら、自分で使う場合普通につけると上下が逆になるのです。
自分で使用するにはオクトパスを半回転させて使用することになるので、ホースがよれてストレスを感じることになります。
自分に使う
自分で使うなら右出しが有利です。
左出ししたときの逆で普通に渡すと相手にとってオクトパスの上下が逆になり、自分にとって正となります。
メインのセカンドステージが壊れた際にすぐに切り替えることも出来ます。
そして講習ではセカンドステージを外したまま行ったレギュレーターリカバリーもオクトパスに切り替えて呼吸しながらやることが出来ます。
※当然左右どちら出しでも一緒ですが、オクトパスはいつも同じ位置でホールドしておきましょう。リカバリーする時間が省ける分トラブルリスクが減ります。水底に引きずったり障害物に引っかかる可能性も少なくなります。
今回はこれで終わりです。
残りの②~④は後半に続きます。良ければ見ていってください!