「ダイビングって喋らないでいいから、君みたいなコミュ障でもできるんだね」
そんな煽りをされた今日この頃。
せめてコミュ障でなく寡黙といって欲しかったところですが・・・。😡
「ダイビングは水中で行うアクティビティ、そこに言葉はない」
一般的にはそういった印象があるスクーバダイビング。
水中に入ってしまえば言葉の壁を感じずに楽しむことができるアクティビティです。
確かに「口べたで話すのが苦手な人にもぴったり」とも言われるのをちらほら聞きます。
それでは果たしてダイバーは寡黙なのか?決してコミュ障とはいいません。
そう聞かれると語弊があると言えるので少しばかり撤回を。
ダイバーのコミュニケーションとは
スクーバダイビングには他にも「楽しい」「非日常」といった明るいイメージがある反面、「一歩間違えば命にかかわる」そんな負のイメージもあります。
命にかかわるリスクがあるので、ダイバー同士のコミュニケーション、お互いの安全管理は十二分に必要になりますよね。
冒頭で触れたようにダイバーは中々水中で言葉を話すことはできません。
では「非日常」を体験できる反面、裏を返せば不自由になってしまっている水中環境でダイバーはどのようにコミュニケーションを取っているのか?
それがハンドシグナルやアイコンタクトです。
ハンドシグナルというのは文字通り手で行う合図で、下記記事のようなヤツですね。
潜降浮上はもちろんのこと、「止まってくれ」「私を見て」「あっちへ行く」など種類は様々。
そして一番の特徴は「OK👌」「ダメ🙅」などの応答の意思表示だと思っています。
「そんなの当たり前じゃん!」
と思われる方もおられるでしょうが、普段の生活や仕事のシーンを振り返って見てください。
返事を待たず、言ったきりになっていませんか?
曖昧な返事で言葉を濁していませんか?
思い当たる方も少なく無いと思います。
ダイバーにとって曖昧な返事は命取り、必ず意思の確認とそれに対しても応答を行います。
アイコンタクトも重要で他のダイバーが他のダイバーがストレスを感じていないか?
パニックになっていないか?(パニックダイバーの目はキマッています)
といった相手の状況・行動に対する観察をします。
また目を見てハンドシグナルを出すことで自分を対象に確認しているのかが明確です。
全体に確認する時に比べて意思伝達で発生する認知の齟齬を防止できます。
こういったハンドシグナルやアイコンタクトを「定期的」に「定点」で行います。
つまりダイバーは水中で喋ることはしないものの、相手の目を見て行動しうるさいほどにハンドシグナルを交わしています。
良いダイバーほどその傾向にあるので、「ダイバーは寡黙」と言うよりは「ダイバーは雄弁」であると考えた方がいいと思われますね。
終わりに
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- 意思の確認と応答(意思表示)
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- 対象を限定した確認
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- 定期・定点連絡
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- アイコンタクトによる観察
今回のポイントはこんな感じ。
ダイバーはどちらかというと「雄弁」に語るということが分かると思います。
言葉だけがコミュニケーションではありませんからね。
コミュニケーションは全身を使って分かり易く!
こういったコミュニケーションは私生活や職場でも応用できるかと思いますので、折角なら活かして行きたいですね。
それでは!